空港の裏方お仕事図鑑

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「制服がかっこいい!」大学3年、就活目前でグランドスタッフの仕事を知り就職へ /株式会社AIRDO 吉田さんインタビュー

羽田空港にやってきました! 飛行機に乗るとき、最初に訪れる場所といえば航空会社の出発カウンター。美しく凛としたグランドスタッフが並んでいます。ああ、なんてカッコイイんだろう。ところで、みなさんはあの出発カウンターのなかで働いてみたいと思ったことはありませんか?

出発カウンターで働いている人って、子どもの頃から「あそこで働きたい」という夢を持っていて、早い時期から専門の勉強をしている人ばかりだと思うかもしれません。

でも実は大学生になってから目指し始めたという人も結構いるんです。

写真:インタビュー中の吉田さん

本日話を伺うのはAIRDO(エア・ドゥ)のグランドスタッフとして働く吉田さん。グランドスタッフ歴は8年目です。吉田さんがグランドスタッフを目指し始めたのは大学3年生の時、就職活動を意識し始めてからでした。20歳を過ぎてから芽生えた夢を叶えた吉田さんに、就職活動のことや仕事のやりがいなどを聞きました。

「制服がかっこいい!」とグランドスタッフにひとめぼれ

--- グランドスタッフを目指したきっかけは?

大学3年生の就職活動を開始する直前、「私は何をやりたいのかな」と思っていたちょうどその時に、アルバイト先にグランドスタッフを目指してる方がいたんです。
グランドスタッフって何だろうと気になって、航空業界のことを特集している雑誌を見た時に「グランドスタッフかっこいいなぁ」って。制服がかっこいいと思って、それがきっかけですね。

--- それから就職ための勉強をはじめた?

元々英米文学科だったので英語に抵抗はありませんでした。航空会社ごとの採用条件に合わせた勉強をし、専門学校へも少し通いました。
高校卒業後すぐに専門学校に入ったわけではないので、不安というか、専門の面接対策など心配な面はありましたけれど、浪人することもなく入社することができました。

写真:インタビュー中の吉田さん

グランドスタッフの仕事は「カウンター」「ゲート」と多彩

--- 普段のお仕事の内容を教えてください

毎日同じではないのですが、最近多いのはカウンターコントローラーをして、その後ゲートを担当するシフトです。今はちょうど今年の4月入社の方にカウンター業務をやりながら1対1で教えるOJTも担当しています。

写真:インタビュー中の吉田さん

--- カウンター、ゲートとは何ですか?

「カウンター」は出発カウンターで、出発されるお客様のチェックイン手続きや乗り継ぎ案内などです。「ゲート」は搭乗口でのアナウンスやお客様が改札機を通過する際の改札業務です。

--- ゲートというと搭乗口でお客様を探しているあの人ですか?

そうですね。だいたい出発の10分前が最終案内になるのですが、その時間にいらっしゃらない方がいたときに口頭でも呼び出したり、時間が迫っていたりすると一緒に搭乗口まで走ってご案内したりします。

写真:インタビュー中の吉田さん

--- カウンターコントローラーはどんなお仕事ですか?
コントローラーは責任者という意味です。カウンターの後ろの見えないところにいて、カウンター担当者の疑問に答えたり、座席管理をしています。

後輩の教育も大好き! 教育をするための社内資格を取得した

--- 今後どんな仕事をしていきたいですか?

いろんな教育ができるフロントラインインストラクターの資格を最近取得しました。私の同期で新入社員の養成訓練を担当している方もいるので、次はそういった業務にも挑戦してみたいです。

--- フロントラインインストラクターって?

フロントラインインストラクターは社内の様々な教育ができる資格です。新入社員が現場に出る前の訓練もありますし、ゲートコントローラー、OJTインストラクター、カウンターコントローラーの教育もあります。

--- 教育の仕事は好きですか?

教えることは好きです。OJTは同じ人とずっと一緒にいるので苦手という方もいらっしゃいますが、私には向いていると思います。最初はできていなかったことが、一回言ったことで次にできるようになっていると何より嬉しいです。

--- 社内資格のための勉強っていつするんですか?

帰って勉強する方もいますが、カウンターコントローラーの試験の場合は、規程から出題がされるので勤務後に残って勉強するという方もいます。規程は家に持って帰れないので。

--- その規程って、どのくらいの厚さなんでしょう?

このくらいでしょうか。(指で示された厚さは10cmくらいありました。)

写真:インタビュー中の吉田さん

苦しかったOJT 支えてくれる先輩がいたから、途中でやめずに続けられた

--- 勉強でわからないことは先輩に聞いたり?

わからないことは先輩が教えてくれますね。

--- 憧れの先輩はいますか?

就職したばかりのときは全然できなくって、ちゃんとした「あんちょこ」も作れませんでした。新入社員の頃はミスも多く、たとえば、カウンター業務でお金が合わなかったりとか。そんななか重大なミスをしてしまったんです。
その時から支えてくださった先輩がいらっしゃって、その先輩は、怒るという感じではなく、一緒に考えてくれるような温かい方です。そういうふうになりたいというのは、その時からずっとありますね。

--- OJTで関わった先輩とは今もつながりがあるんですか?

私を教えてくださったOJTの先生と同じインストラクターの方に教わった同期ぐらいの同僚たちと一緒に食事に行くことはありますよ。

写真:インタビュー中の吉田さん

グランドスタッフはお客様の気持ちに寄り添う仕事

--- 思い出深いエピソードなどありますか?

翌日学校の入学式なのに飛行機に乗り遅れてしまったというお客様もいましたね。直後の違うエアラインの便を買い直していただいてなんとか間に合いました。18歳〜19歳くらいの女性で、親御さんも心配されていて。親御さんと電話で会話しながら対応しました。

--- この仕事をやっていてよかったことは?

霧がかかって臨時着陸してしまったり、整備作業などの会社都合での欠航や大幅な遅延が発生したときに、クレームのお言葉をいただくことがあるんですけど、そのような状況でもお客様からの要望に応えることができたと実感できると、やっていてよかったと思います。

--- 要望に応えるってどんなことをするのでしょう?

別の便を見つけたり、地上交通も含め最適な接続や方法をご案内したりします。

--- どんな人がグランドスタッフに向いていると思いますか?

相手の立場に立って考えることができる方が向いていると思います。空港にはいろんな状況の方がいらっしゃいます。たとえば「インフルエンザで診断書がないけど、チケットを変更できないか?」という相談があったとき、規程上は診断書がないと変更できないんです。
そのときに実際に変更はできないけれども、どうやったらご理解いただけるか、お客様の気持ちに常に寄り添うことが大事だと感じています。

写真:インタビュー中の吉田さん

定時運航に欠かせないのはチームワーク その一体感が好き

--- どの仕事が好きですか?

カウンター業務も好きですが、今はゲート業務が一番好きです。みんなで定時に便を安全に出発させることに、チームワークを強く感じられるので。

--- 具体的には?

先日あったことですと、空席待ちされていた方が車いすを利用されており、出発直前の車いすの受託手続きであったり、早朝の便で空港内で寝てしまって搭乗のアナウンスに気づかなかったお客様をトランシーバー片手に探したり。
それぞれ担当がやるべきことをやらないと定時には出発させられないんです。そのため、時計は頻繁に確認しています。

--- グランドスタッフを目指す人へのメッセージ

大学でいろんなこと学んでからでも全然遅くない業界だと思うので、興味がわけば是非目指してほしいです。

写真:インタビュー中の吉田さん

吉田さんに初めて会ったとき、とても大人しそうな人だなと感じました。話声も小さく「最初は呼び出しも恥ずかしくて、大きな声を出せなかった」と言います。けれど話しているうちに一度決めたらやりきる強さを感じました。いまでは大きな声での呼びかけもしているそう。

AIRDOは北海道をベースとした航空会社。同社の路線はすべて北海道内の空港を発着します。さわやかなイエローとスカイブルーがかわいい同社。これらの色を基調とした制服が吉田さんによく似合っていました。

高橋ホイコ

ほんわかライター。ウェブメディアを中心にフリーライターとして活動中。自身の結婚式で8両編成のブライダルトレインを貸し切りで走らせるくらいに乗り物が好き。個人的におすすめする羽田空港の楽しみ方は自動販売機めぐり。個人ブログではジャンルにとらわれない情報を発信中 http://tomatoman.jp/

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